2009年2月18日水曜日

今、ヨーロッパが危ない

今、ヨーロッパが危ない
世界を覆う金融不況は米国からヨーロッパに飛び火して、金融危機と実態の経済の悪化が共振してその深刻さは想像をこえる。スペインでは不動産バブルの崩壊で高級マンションは半値以下でも買い手がない。欧州連合は2010年の失業率は19%と予想している。
金融立国を目指した英国は政府の救済策もききめがなく、280億ポンドの赤字の見通しを出した大手銀行ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドは株価がピーク時に比べてポンド建てで30分の1になった。また、投資家が逃げ、国債が急落し利回りは6%前後まで上昇したがギリシャ、イタリア、スペインも利下げの前と金利の水準は変わらないという。
ロシアのルーブルも実体経済の悪化と原油安で最安値を更新している。ユーロ圏の不振とロシアの苦戦で共倒れの危機にある。金融危機は戦争につながるおそれがある。かつてオーストリアに始まった金融危機がドイツに波及しヒットラーの登場になり第二次世界大戦になった。ヨーロッパの金融危機は座視できない。過去の金融危機と違って今回は世界的に協調して対応しているので破滅的なことは考えられないが、手遅れにならないように迅速な処理を望みたい。